糖尿病

糖尿病は生活習慣病の中でも死亡率が高い四大疾病に数えられており、 食生活が豊かになるにつれ、増加の一途をたどっています。
糖尿病の怖さは網膜症や腎症などの深刻な合併症があることです。 症状が出る前にしっかりと予防することが大切です。
中医学では糖尿病のことを「消渇」と呼びますが、これは体の消耗が激しく、 のどの渇きが強い糖尿病の症状から名付けられています。
血糖値が高くなると余分な糖を腎臓から体外へ排出しようとするため、 尿量が増え、脱水状態になり口渇、皮膚の乾燥、のぼせ、ほてりなどの症状が出てきます。 中医学では、これを陰虚と言います。
また、相対的にインシュリンの作用も不足するため、糖や脂肪、タンパク質などの代謝障害がおこり、 全身の倦怠感、脱力感といった症状が出てきます。中医学ではこれを気虚と言います。
糖尿病の方は、気陰両虚のタイプが多くみられ、このような場合、治療には体に不足している 体液を補い、気力を高め、血糖値を下げる生薬の配合された「麦味参顆粒」を使用します。 ただ血糖値を下げるだけでなく、体力の消耗を改善します。
口渇がひどい場合「白虎加人参湯」を併用します。
血行障害が見られる場合は、血液の流れを改善し、固まった血液をサラサラにする 「冠元顆粒」を使用します。
さらに症状が進行し、足腰のだるさ、痛み、しびれがあるときには「八仙丸」「海馬補腎丸」「杞菊地黄丸」 などの補腎薬を使用します。 特に糖尿病網膜症の兆候がある場合は早めに「杞菊地黄丸」を服用されることをお勧めします。
万一眼底出血などがみられる場合は止血作用のある「田七人参」を併用します。


これらはほんの一例です。他にもたくさんの処方があり、使うお薬はその方の体質に合わせて選びます。
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