生活習慣病

血液ドロドロ6つのタイプ!!あなたはどのタイプ?

①「元気不足」でドロドロタイプ ~血をめぐらせる「気」のパワーの不足

①「元気不足」でドロドロタイプ ~血をめぐらせる「気」のパワーの不足

症状
エネルギー不足ですぐに疲れる。胃腸が弱く、食後に眠くなる。免疫力が無く、風邪を引きやすい。
原因
心臓を元気に働かせ、血を体の隅々までめぐらせるのは、中医学でいう「気」というエネルギーの働き。 「気」=「元気」と同じような意味です。食べ物を消化吸収して「気」を作り出す胃腸が弱っていたり、 過労が続くと元気が無くなり、「気虚」の状態になります。その結果、血をめぐらせる力が無く、 血行不良になってしまいます。
食生活
「気」を生み出す、胃腸をいたわる食生活をしましょう。
冷たいもの、生ものは避け、穀類や温野菜を中心に、腹八分目が原則です。

おすすめ食材
・胃腸の機能を高め気を補う
「穀物、山芋、ジャガイモ、サツマイモ、かぼちゃ、きのこ、豆腐」
・血液サラサラ効果+食欲増進
「しょうが、ねぎ、にんにく、たまねぎ」
・血液サラサラ 
「青魚」

おすすめ漢方薬
・麦味参顆粒(生脈散)「脈が生まれる」という名前のように心臓のポンプの機能を強めます。 体を潤す効果もあり、夏バテや熱中症の予防にも最適です。
・補中益気丸
胃腸の機能を高めて、気を生み出すバックアップをする漢方薬。 人参や黄耆など元気をつける生薬が主成分です。

②「貧血」でドロドロタイプ ~血が不足して流れが悪い

②「貧血」でドロドロタイプ ~血が不足して流れが悪い

症状
貧血気味で顔色が青白い髪や皮膚につやが無い。 月経量が少なく、生理周期が遅れ気味動悸、不安感、眠りが浅い
原因
栄養分や酸素を体に運ぶ「血」が不足して、全身に行き渡らなくなるため、血行が悪くなった状態です。 無理なダイエットや偏食、睡眠時間の不足、病気や出産後の方に多いタイプです。
食生活
偏食を無くし、血を増やす食物をとりましょう。 肉類は適度に、緑黄色野菜をたっぷり、体を温める食物を摂るようにしましょう。

おすすめ食材
・血を増やす
「レバー 赤身の牛肉、鶏肉、ほうれん草、小松菜、人参などの緑黄色野菜、黒豆・黒ゴマ」

おすすめ漢方薬
・婦宝当帰膠 
補血作用にすぐれた「当帰」が成分の7割をしめるシロップ状の漢方薬。 貧血で体が冷え、生理痛や生理不順の方におすすめです。
・十全大補丸
体の活動エネルギーである「気」と「血」の両方を補う働きがあります。 貧血気味で食欲不振、病中病後の体力回復に。

③「冷え」でドロドロタイプ ~冷えて血管が縮まり血行不良

③「冷え」でドロドロタイプ ~冷えて血管が縮まり血行不良

症状
体が冷えてむくみやすい足や腰が冷えて痛む冷えると生理痛がひどくなる頻尿
原因
気温が下がると、血管が収縮し、血の流れは悪くなります。体を冷やすような生活を 長く続けていると体を温める原動力である「陽気」というエネルギーが不足して 「陽虚」という冷え冷えの状態になってしまいます。 体のさまざまな機能低下が起こり、不妊症の原因にもなります。
食生活
体を温める食材で冷えを撃退しましょう。 体を冷やす果物や生野菜を控えます。水分も取りすぎると冷え性の原因になるので、 のどが渇かないのに習慣的に水分を摂るのはやめましょう。

おすすめ食材
・体を温める
「ねぎ しょうが、にんにく、山椒、などの香辛料を少量、鶏肉 羊肉 えび」

おすすめ漢方薬
・参茸補血丸
「飲むカイロ」といわれています。補血作用と体を温める力が大変優れた薬。 冷えを伴う不妊や月経異常にも使われています。
・牛車腎気丸
体をしんから温める薬です。体が冷えてむくんだり、腰痛や頻尿の時にも有効です。

④「うるおい不足」でドロドロタイプ ~血液中の水分量が少なく粘っている

④「うるおい不足」でドロドロタイプ ~血液中の水分量が少なく粘っている

症状
肌や髪が乾燥する体が熱っぽく、手のひらや足の裏がほてる、のどが乾きやすい 食べても太りにくい、月経血が濃く粘っている
原因
体内の水分が不足すると、血中の水分も減って、血が濃くなってしまいます。 まさに「ドロドロ血」となり血栓などが出来やすくなります。 夏に起こる血栓はまさにこの状態。体が水分不足になる原因は体質的な素因のほか、 辛いものや油っこいものの食べすぎや汗のかきすぎなど生活習慣にもあります。
食生活
体の水分不足をほおっておくのはとても危険です。まめに水分補給をする必要があります。 ただ水をガブガブ飲んでもうまく吸収できない場合も多いので、みずみずしい野菜や 果物でおだやかに水分補給しましょう。香辛料は使わず、油っぽいものを避け、あっさりした味付けで 野菜中心の食事に。

おすすめ食材
・水分補給と血液サラサラ効果
「トマト、なす、小松菜、春菊、アスパラ、すいか、みかん、ぶどうなど」

おすすめ漢方薬
・八仙丸
六味地黄丸という体に潤いを補う漢方薬に、肺を潤す麦門冬と五味子という生薬を配合した薬。 のどが渇く、空咳が出る、肌が乾燥して痒い、湿疹が出る方にはおすすめです。
・杞菊地黄丸
「飲む目薬」といわれています。六味地黄丸に明目(目に良い)作用のある菊花と枸杞の実を加えた薬。 目の疲れだけでなく、頭痛、めまいの方にもおすすめです。

⑤「ストレス」でドロドロタイプ  ~ストレスで血管が収縮

⑤「ストレス」でドロドロタイプ  ~ストレスで血管が収縮

症状
ストレスがたまりイライラしやすいため息が多く、お腹にガスがたまる。 生理前に胸が張る筋肉が緊張して、胸や脇腹が張るように痛む。
原因
ストレスを感じたり、緊張した状態が続くと、「気」のめぐりが悪くなり、イライラしたり、 血管も収縮して血行が悪くなります。ストレスが多く、仕事漬けの毎日を送っている人に多いタイプです。 自分なりのリラックス法を見つけ、血管の緊張をほぐしましょう。
食生活
香りの良い食材には、気をめぐらせてストレスを解消する働きがあります。 好きな香りの野菜やハーブを取り入れ、規則正しい食生活を。

おすすめ食材
・ストレスをほぐす
「三つ葉、春菊、セロリ、青じそ、ミント、バジルなど」
・血液サラサラ
ほてるタイプには「トマト、春菊、なす、アスパラ」
冷えるタイプには「ねぎ 玉ねぎ、にらなど」

おすすめ漢方薬
・逍遥丸
「逍遥」というのは「のびのびする」という意味。 ストレスが多く、イライラする方、
生理前症候群や更年期にもよく使われます。
・開気丸
「気」をめぐらせる漢方薬。特にストレスによる胃痛、吐き気、腹部膨満感に有効です。

⑥「余分なもの」でドロドロタイプ ~老廃物が血管について血の流れを妨害

⑥「余分なもの」でドロドロタイプ ~老廃物が血管について血の流れを妨害

症状
水分代謝が悪く、太っている、足がむくみやすい胃がむかむかしやすい。 痰・鼻水・おりものが多い健康診断で高脂血症といわれた。
原因
体内に余分な脂肪や水分がたまり、血液がヘドロのようにドロドロになった状態です。 毎日贅沢な食生活を送っている人や、もともと胃腸の働きの悪い人に多いタイプです。
食生活
「体を掃除すること」を中心に考えた食生活が大切。水分は取りすぎないこと。 余分な水分を取り除く利尿作用のある野菜や、血液サラサラ効果を持つ野菜を食べましょう

⑥「余分なもの」でドロドロタイプ ~老廃物が血管について血の流れを妨害

⑥「余分なもの」でドロドロタイプ ~老廃物が血管について血の流れを妨害

おすすめ食材
・余分な水分を取り除きお掃除する
「大根、とうがん、きゅうり、すいか、梨」
・血液サラサラ
「しょうが ねぎ トマト なす」

おすすめ漢方薬
・星火温胆湯
ヘドロのような「痰湿」の影響で血行が悪くなり、不眠や不安感、 動悸などの症状がみられる方におすすめです。
・三爽茶
体の代謝が悪く、脂肪や水分をため込んだ方の、理想的なダイエット茶です。 体脂肪率の高い方におすすめです。

生活習慣病~血液サラサラ健康法

淤血(おけつ)とは?
淤血という言葉をご存知ですか?
淤血とは血の巡りが悪く、血液中に余分なものがたまった、血液がドロドロしている状態です。
淤血の原因は、運動不足、偏った食事、不規則な食事、精神的なストレスなどさまざま。
現代人は淤血の原因をたくさん抱えています。
体の中に淤血が生じて血液の流れが悪くなると、酸欠や栄養不足となり、
内臓や脳の働きを 悪化させ、脳梗塞、脳出血、心筋梗塞、痴呆症などの生活習慣病を引き起こします。
その他にも、淤血とかかわりの深い病気は、生理痛、子宮筋腫、卵巣嚢腫、子宮内膜症、癌、 糖尿病、高血圧、肝臓病など、多種多様です。
中医学では、この淤血を除去する方法を「活血化淤」と呼んでいます。 これは、ドロドロになった血液の汚れを除去してサラサラに変え、
スムーズに流れるように改善する 方法です。生活習慣病の予防と治療には、「活血化淤」=「血液サラサラ」が最も重要です。
ただし活血化淤作用のある漢方薬を飲むだけで、誰もが血液サラサラになれるわけではありません。
根本から血液をサラサラにするためには、自分の体の状態と、血液ドロドロの原因を知って 体質改善する必要があります。
その場合は活血作用のある漢方薬にプラスして体質を改善する漢方薬を併用すると有効です。
今あちこちで目にする「血液サラサラ健康法」ですが、本当に大切なのは、 自分の体質に合った生活や食事、漢方薬を選ぶことです。
「血液ドロドロ」の原因や体質によって対処法が異なりますので、 自分のタイプをきちんと知っておきましょう。

あらゆるタイプの方に!血液をサラサラする、おすすめの漢方薬
冠元顆粒
漢方でいう淤血の改善に用いられるのが活血剤といわれる漢方薬です。
その代表的な生薬が丹参。丹参を主成分とした冠元顆粒は血液をサラサラにし、 血管を広げることによって血液をめぐらせます。
血のめぐりの悪さから起こる肩こり、頭痛といった 症状から、脳・心臓血管系の病気、
子宮筋腫・子宮内膜症などの婦人病などの予防と治療に 使われています。


これらはほんの一例です。他にもたくさんの処方があり、使うお薬はその方の体質に合わせて選びます。
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