痔~妊婦さんの痔

デリケートな部分だけに誰にも相談できず、ひとりで悩んでいませんか?
痔は治療が遅れて悪化するケースがとても多い症状です、早めにケアすれば手術しなくても治ります。
今すぐ漢方薬で治療を始めましょう。 痔は肛門周辺の病気の総称で、一般的に、痔核(イボ痔)、痔裂(切れ痔)、痔ろう、の3つを指し、 成人の3人に1人が痔持ちともいわれるほど、よくある病気です。
女性の場合、半数以上が痔核、次いで裂肛が多く、痔ろうは男性に比べて少ないようです。  実は、妊娠・出産経験者や便秘がちな女性にはとても多い症状です。
痔核の主な症状は排便時の出血で、痛みを伴うものもあります。 肛門の奥にできるものを内痔核、肛門のまわりにできるものを外痔核といいます。 痔裂は排便による肛門部の亀裂によって起こるもので、排便時に激痛があります。
市販されている 座薬、軟膏にはステロイドホルモンや鎮痛剤が入っているものがほとんどです。 これを使うと直腸粘膜からも薬が吸収されてしまいますので、 特に妊娠初期(4ヶ月までの胎児器官形成期)は、ステロイドの入っていない 紫雲膏(しうんこう)を使うように心掛けましょう。 尚、痔そのものが赤ちゃんや出産に影響を及ぼすことはありません。
どうして、妊娠中になりやすいのでしょうか? 女性は、妊娠・出産を機会に痔になりやすく 出血や痛みを訴える事が多いものです。
これは、妊娠後期になると子宮が大きくなって骨盤の底のほうを圧迫するため、 肛門の近くの静脈にウッ血が起こるからです。 また、妊娠中は便秘にもなりやすく、そのためいっそう痔の症状が悪くなるということもあります。 その上、妊娠中は赤ちゃんに栄養が運ばれるため、血液や津液(体液)が不足して、 便が乾燥して硬くなり、便秘になりやすくなってしまいます。
日ごろのケアは、何と言っても患部を清潔に保つことです。 排便やナプキン交換のたびに局所をぬるま湯で洗い流すのが、痔の患部を清潔にし、 早く完治させる最も良い方法です。消毒綿で拭くよりも、やさしく温水シャワーで洗い流すほうが 良いのです。自宅に温水シャワー式トイレを備え付けるのも良い方法です。
妊娠前・妊娠中・お産後といつでも使える安全な漢方の軟膏 紫雲膏(しうんこう)をこまめに 患部に塗り、炎症や痛みを軽減させます。 また、妊娠前、妊娠中(安定期)、お産後には、痔の炎症による痛みを止め、 便通をよくする槐角丸(かいかくがん)を服用します。
妊娠中は大きくなった子宮に腸が圧迫されて、便が通りにくくなってしまいます、 むやみに下剤を使う事はできないので、ラクシュミ(腸内環境改善剤)を使用してお腹を整え 便を軟らかくして排便時の痛みを軽減します。 また、妊娠・出産・授乳で失われる血液を補い、腸に潤いを与えて排便をスムーズにする 婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)も排便の痛みを軽減します。・・・
特に妊娠中は服薬指導を致しますので、命泉堂薬局(0729‐98‐6660) 迄ご連絡ください(妊婦さん以外ももちろんどうぞ)
はれて肛門からはみ出している痔核は、紫雲膏(しうんこう)をつけた指で肛門の内側に 押し込むようにします。肛門外に出てしまっていては、肛門括約筋で根元を締め付けられて、 うっ血がとれにくく、痛みもひきません。 お産の直後には痛くて押しこむことができないでしょうが、徐々にできるようになってきます。 なお、痔の出血がひどい時には、止血作用のある田七人参茶(でんしちにんじんちゃ)を併用します。


これらはほんの一例です。他にもたくさんの処方があり、使うお薬はその方の体質に合わせて選びます。
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