精油の種類と効能
精油の種類と効能をご紹介します。
イランイラン・オレンジ・カモミールについて
イランイラン
●効果
神経をリラックスさせる作用があるので、頭痛がする時などに役立ちますが、使いすぎると逆に吐き気を
感じる事もあるので注意が必要です。
肌に対して使い方が広く、脂性肌にも乾燥肌にも有効です。
●使い方
オイルバランスを取る化粧水を作りましょう。
30ccの容器にグリセリン5ccを入れ、イランイラン油3滴、
ゼラニウム油3滴、ラベンダー油2滴を入れ、25ccの浄水を入れよく混ぜます。
ホルモンバランスも整え、外と中からお肌をケアします。
オレンジ
●効果
気分が落ち込んだ時、この香りはとても元気を与えてくれます。光毒性があるので、
紫外線の強い時期には肌に塗らないようにしましょう。敏感肌の方も注意が必要です。
●使い方
子どもが風邪で熱を出したときなどにはスプレーを作ってお部屋にひと吹きしてみましょう。
30ccのスプレー容器に浄水30ccとオレンジ油15滴を入れ、使うときにはよく振り混ぜます。
気持ちが安らぎ、解熱効果も少し期待でします。
カモミール
●効果
カモミールはとても幅広く心にも体にも働きかけてくれます。特に女性には月経前、
月経中の不快な症状を和らげるのに、大変効果があります。
また、体を強める効果もあるので、感染症に繰り返しかかる方には一度使っていただきたい精油です。
妊娠中は使用を避けます。
●使い方
月経前の腰痛や下腹部の不快感にはマッサージオイルを作ってセルフケアをしましょう。
15ccの植物オイルにカモミール油2滴、クラリセージ油2滴を入れよく混ぜ、腰、下腹部を
マッサージします。冷やさない様に注意してくださいね。
グレープフルーツ・クラリセージ・ゼラニウムについて
グレープフルーツ
●効果
スッキリとした爽やかな香りは食欲がない時に使う事で、食欲を増進させます。
反面、脂肪を燃焼させる効果もあるので、ダイエットにも使われます。
光感作作用があるので、皮膚に塗った後強い日差しに当たるとしみの原因になります。
●使い方
ダイエット効果を促進する為に、運動前に脂肪を燃焼させたい部分にマッサージしておくとよいでしょう。
植物油15ccにグレープフルーツ油3滴精を入れ、マッサージします。精神をリフレッシュさせ
運動意欲も高まります。気分が落ち込んだ時や、子ども部屋のルームフレグランスとして使う事で、
明るい気分を演出できます。
クラリセージ
●効果
心と体のバランスをとることに優れた効果を発揮するので、自分の力ではどうにもならない状態に
なった時には、使ってみる価値がありますが、使い方を間違えると注意力がなくなったり、
頭痛の原因にもなるので、少量づつ使うように心掛けましょう。アルコールを飲んだとき、
妊娠中は使えません。
●使い方
緊張が続いた時、神経を休めたい時、生理前の不安定な時に、クラリセージのマッサージオイルを
使ってリラックスしてみましょう。
15ccの植物油にクラリセージ油3滴、ラベンダー油1滴、
イランイラン油1滴を入れ混ぜます。首から肩にかけてと、鎖骨の辺りから少し下までを、
優しくさする様に塗っていきます。生理前で腰や下腹部が痛む場合は、その辺りにも塗っておくと
いいでしょう。心と体が少し軽く感じられるでしょう。
ゼラニウム
●効果
ホルモンのバランスを取る作用があるので、生理の周期などによる心のアンバランスを
調整してくれます。心を明るくする作用もあるので、リフレッシュにも適しています。
●使い方
心が疲れたと感じる時、お風呂にゼラニウム油3滴、ラベンダー油2滴、ローズマリー油2滴を入れ、
よくかき混ぜて入ります。心身のバランスを取り戻す事ができますよ。
サイプレス・サンダルウッド・シダーウッドについて
サイプレス
●効果
体液のバランスをとる働きがあるので、むくみをとり発汗を調節します。
特にデオドラント作用にすぐれているので、汗の匂いや足の匂いを押さえるのに役立ちます。
●使い方
足の匂いが気になる時は、サイプレスで足浴しましょう。
洗面器にお湯を入れ、サイプレス油を2、3滴入れ、かき混ぜてから足をつけます。
汗の匂いが気になるときは、スプレーを作って(30ccのスプレー容器に浄水30ccとサイプレス油5滴)
よく振って使いましょう。
サンダルウッド
●効果
鎮静させる効果が非常に高い為、車の運転、仕事など、集中力が必要な時には使わないように
しましょう。逆に眠る前、落ち着きたい時には効果的です。日本では昔から白檀として親しまれ、
お香として使われてきました。
●使い方
喉の痛みやから咳が続いて眠れないときには、ティッシュに1滴サンダルウッド油を落とし、
ゆっくり深呼吸して香りを鼻から吸い込みましょう。咳も静まり良く眠れます。加湿器やエアコンの
噴出し口に塗っておいても良いでしょう。
シダーウッド
●効果
消毒や防虫効果があるのでハウスキーピングに大活躍の精油です。
心を静め落ちついた状態にしてくれるので、この精油を使ってお部屋の掃除をすると、
残り香で家中が落ちついた雰囲気になるでしょう。
●使い方
押し入れのダニ除けに、ティッシュにシダーウッド油を1、2滴落としたものを押入れの隅に
入れておきます。拭き掃除をする時には、バケツにシダーウッド油を3、4滴入れた水で
雑巾を絞って使います。ダニ予防、カビ予防に効果を発揮しますよ。
ジャスミン・ジュニパー・ティートリーについて
ジャスミン
●効果
神経が疲れたとき、頭を使いすぎたときに気持ちを鎮め、さらに新しいエネルギーを再生してくれます。
強い香りなので、使い方には注意が必要です。妊娠中も避けましょう。
●使い方
美容効果が高いジャスミンです。お風呂上りのフェイスマッサージをしてみましょう。
スイートアーモンドオイル15ccにジャスミン油2滴、ネロリ油1滴、ローズウッド油2滴を入れ、
顔をマッサージします。基本的に、しわの線と垂直になる方向にマッサージしていきます。
おでこは縦方向に、口元は横方向に、頬は円を描くように下から上へマッサージしていきましょう。
ジュニパー
●効果
体液、老廃物の浄化、心の浄化など、あらゆる浄化力、解毒力にすぐれた精油で、
疲れた体に効果を発揮します。長期に使用すると腎臓に負担がかかることがあるので
注意します。
●使い方
とにかく疲れたときはお風呂にジュニパー油を5、6滴落とし、よくかき混ぜて入ります。
何も考えず、深い深呼吸をしましょう。疲れきってしまった時にはマンダリン油とあわせて
使うと、ストレス解消の助けにもなり、水分代謝も促進されます。
ティートリー
●効果
殺菌効果にすぐれ、オーストラリアでは天然の抗生物質とも言われるほど、その効果を発揮して
きました。他の精油に比べ安全性が高い為、比較的小さな子どもから使い始める事ができます。
●使い方
殺菌効果を生かし、多様な使い方ができます。
のどの痛みを感じる時は、
コップに水を入れティーツリー油を1滴入れ、よくかき混ぜてからうがいをします。
口臭予防、口内炎にも効果があります。
水虫には、ティートリーを使った足浴をしましょう。
洗面器にお湯を入れ、ティートリー油を2、3滴入れゆっくり足をつけます。
ネロリ・パルマローザ・プチグレンについて
ネロリ
●効果
張りつめた神経をリラックスさせる効果にすぐれているので、興奮した時、ストレスがたまっている時に
使うと効果的です。美肌効果も良く、老化肌にはお勧めです。
●使い方
植物オイル15ccにネロリ油4滴入れ、マッサージオイルを作り、お風呂上がりに
フェイスマッサージをしましょう。
しみ、しわに効果があります。さらにサージオイルをブレンドすると
肌の弾力が戻ってくるのを感じます。
パルマローザ
●効果
かすかなバラのような爽やかな香りで、他の精油とのブレンドの相性も良いでしょう。
肌の水分調節をする働きがあり、特に乾燥肌の方には有効です。
●使い方
香のよい乾燥肌向きの乳液を作ってみましょう。
30ccの容器に浄水25ccを入れ、
パルマローザ油3滴、ゼラニウム油1滴、フランキンセンス油2滴、ラベンダー油2滴を入れ、
水溶性ホホバ油5ccを加えてよく振り混ぜて使います。
プチグレン
●効果
神経や精神の疲れを癒し、強壮させる効果があります。
心と体のバランスを取りたいときに使うと良い精油です。
●使い方
仕事や日常につかれた時や、それが原因の頭痛や肩こりに、マッサージオイルを作ってケアしましょう。
15ccの植物油(ホホバ油など)に、プチグレン油3滴、ローズウッド油2滴を入れよく混ぜ、
こめかみや、肩をマッサージしながら塗布しましょう。気持ちが落ちつきますよ。
フランキンセンス・ペパーミント(スペアミント)・ベルガモット
フランキンセンス
●効果
老化した肌を活性化させ、しみ、しわに効果を発揮します。呼吸器系に対して流れを良くす
る作用がるので、咳が続くなと感じる時には吸入すると効果があります。
●使い方
肌が疲れていると感じる時は、フェイシャルスチームをしましょう。熱めのお湯を洗面器に入れ
フランキンセンス油を3滴落とします。蒸気が逃げない様に頭からバスタオルをかぶり、
洗面器の湯気を受けます。必ず目を閉じましょう。
咳が出るときには吸入としても役立ちます。
ペパーミント(スペアミント)
●効果
清涼感のある香りは夏場にピッタリですが、意外にも冬の寒い時には温める効果を発揮します。
O‐157に対する殺菌性にすぐれていて、消臭効果も良いので、台所回りのお手入れに重宝します。
●使い方
30ccのスプレー容器に40度以上のアルコールを入れ、ペパーミント油を10滴入れ、
よく混ぜます。まな板の除菌、冷蔵庫の除菌消臭、シンク下のお掃除に使います。
ベルガモット
●効果
柑橘系特有のとってもフレッシュな香りが、心を明るくする作用を象徴しています。元気が無い時には
最適です。
アールグレイの香り付けとしても有名な精油です。脂性肌に効果を発揮しますが、
つけた直後に日光に当たるとしみの原因になるので注意しましょう。
●使い方
柑橘系の香りは子どもも大好きです。子ども部屋や子どもの集まるところに芳香させたり、
お年寄りの気分転換に使うと気持ちが明るくなります。
30ccのスプレー容器に浄水を入れ、
ベルガモット油3滴、グレープフルーツ油3滴、ラベンダー油5滴を入れ、良く振ってから
エアフレッシュナーとして使います。
ベンゾイン(安息香)・マジョラム・ミルラについて
ベンゾイン(安息香)
●効果
心臓の働きを促したり、呼吸器系の不調を整える働きがあります。
神経に対して鎮める作用があるので、緊張、ストレスを感じた時に使うと、情緒を安定させ、
リラックスした気持ちを取り戻すことができます。
●使い方
ベンゾインは乾燥した肌、手あれ、ひびわれ、しもやけの肌の炎症を抑える作用があります。
寒い日に外から帰った後などの手浴に使ってみましょう。洗面器に少し熱めのお湯を入れ、
ベンゾイン油2、3滴を落としよく混ぜ、ゆっくり手をつけます。
できればお湯の中で手のマッサージをしてみます。手浴が終わったら、
オイルやクリームなどで保湿をしておくとより効果的です。
マジョラム
●効果
気持ちが暗く沈みきった時にも、この精油は深い悲しみから人を救ってくれますが、使いすぎると
集中力がなくなります。妊娠中は使えません。
●使い方
頭が痛いとき、眠れないとき、また、咳や風邪の症状でつらい時には、ティッシュに1、2滴落として
深く深呼吸し、香りを吸入すると、苦しい気分が軽減されます。
ミルラ
●効果
心にエネルギーが足りなくなったと感じる時に使うと、気持ちが回復し、
再びやる気を起こさせてくれる作用があります。妊娠中は使えません。
●使い方
たんが絡んだ咳が出るとき、鼻水が止まらない時に、粘液の分泌を整える作用があるので、
使ってみましょう。
15ccの植物オイルにミルラ油3滴ティーツリー油1滴を入れよく混ぜ、
小鼻の回りをマッサージします。小鼻の周りには鼻炎のツボがあるので、刺激しながら
やってみましょう。もっとすっきり感を出したい方は、ティーツリーをユーカリやペパーミントに
変えてもいいでしょう。
ユーカリ・ラベンダー・レモンについて
ユーカリ
●効果
ウイルスを押さえる作用があるので、風邪が流行する季節には重宝します。
とても強力な精油なので、多量に使ったり、長期に使うのはやめましょう。
●使い方
風邪が流行る季節には、ユーカリの芳香浴をしましょう。カップにお湯を入れ、
ユーカリを3、4滴入れて部屋においておきます。また、スプレー
(30ccの容器に浄水とユーカリ油10滴)を作って良く振ってお部屋にスプレーします。
乾燥した部屋の空気の加湿にもなります。
ラベンダー
●効果
疲れた心を癒し、興奮した状態を鎮めてリラックスさせる働きがあります。また、日焼けした肌の
ほてりをおさえたり、炎症をおさえる作用があります。ウイルスが広がるのを防ぐ効果がある為、
風邪などの感染予防にも役立ちます。
●使い方
一番簡単にリラックス効果を感じられる方法はやっぱりお風呂。そのまま浴槽に5、6滴落とすか、
肌の敏感な方は、大さじ2の蜂蜜に混ぜてから入れます。夏場は虫刺されケアにスプレーを
作りましょう。
30ccのスプレー容器にウォッカを5cc入れ、ラベンダ油ー3滴、ティーツリー油3滴、
レスキューレメディー5滴を入れ混ぜ、浄水を入れてよく混ぜます。
使うときはよく振ってから、さされたところにひとふきします。
冷蔵庫で保存、1ヶ月で使い切るようにします。
また、このスプレーを冬場はエアーフレッシュナーとして使う事で、風邪の感染予防にも役立ちます。
レモン
●効果
皆さんお馴染みの爽やかなレモンの香りは、言うまでもなく気持ちをリフレッシュさせてくれる事でしょう。
その上効果は体を強める作用、痛みを軽くする作用、殺菌、浄化、いぼやウオノメの除去などなど
作用は豊富で使い道も多いのですが、刺激が強いので、肌への仕様は注意が必要です。
使う量は慎重にしましょう。
●使い方
殺菌効果や殺虫効果があるので、カーペットのお掃除に使ってみましょう。
重曹1カップにレモン油15滴、ティーツリー油5滴を入れ、よく混ぜます。
カーペットにまんべんなく振りまき、掃除機で丁寧に吸い込んでいきます。
重曹は残りやすいので、気をつけてください。
ぬいぐるみのお手入れにも使えますね。
レモングラス・ローズについて
レモングラス
●効果
心と体の両面を刺激し、元気にさせてくれる効果があります。強い殺菌、消毒作用があるので、
風邪が流行する季節にはお部屋の芳香剤として使うのも良いですが、作用が強い精油なので
使いすぎないように注意しましょう。
●使い方
レモングラスには虫除けの効果もあるので、虫除けキャンドルを作ってみましょう。
適当な大きさの缶づめの空き缶にロウソクを数本入れ湯煎で溶かします。
紙コップにとけたロウを入れ、芯を1本真中にくるように割り箸を使って固定し、こそにレモングラス
油15滴、ゼラニウム油10滴を入れ、冷まします。固まったら紙コップをはがして使いましょう。
ローズ
●効果
神経を鎮め、深い悲しみや心の傷を癒してくれます。美肌効果にすぐれているので、少し高価ですが
手作り化粧品には是非使いたい精油です。香りを楽しみながらお肌のケアができるのは、
アロマテラピーの醍醐味ですね。
●使い方
50ccのスプレー容器にグリセリン10ccを入れ、ローズ油を15滴入れ、浄水を入れていっぱいにして
よく振り、化粧水として使います。水溶性のホホバオイルを入れると、乳液になります。
香りがよいのはもちろん、お肌への効果は抜群です。
ローズウッド・ローズマリーについて
ローズウッド
●効果
心を明るくし、リラックスできます。皮膚の細胞の成長促進を促す為、スキンケアにも使えます。
ウッド系の落ちついた香りが、穏やかな気分にさせてくれます。
●使い方
化粧水を作って、お風呂上りのスキンケアに使いましょう。
30ccのスプレー容器にウォッカ5ccを入れ、
ローズウッド油3滴、イランイラン油2滴、ゼラニウム油3滴を入れて、浄水を入れ、よく振ります。
顔はもちろん、手足のケアにもどうぞ。
ローズマリー
●効果
リフレッシュさせるスッキリした香りが特徴で、気持ちを目覚めさせ、集中力を高めます。
筋肉をほぐす作用があるので、スポーツの後のマッサージや、肩こり、筋肉痛に効果を
発揮します。血圧を上げる作用があるので、高血圧の方は仕様しないようにしましょう。
●使い方
仕事、勉強のここ一番で集中したい時には、ローズマリーで芳香浴をしましょう。
カップにぬるめのお湯を入れ、ローズマリー油を4、5滴落とし机の上に置いておきます。
また、即効でリフレッシュしたい時、肩こり、冷えで困った時には手浴がお勧め。
洗面器に熱めのお湯をはり、ローズマリー油を3、4滴入れ、よくかき混ぜて手浴をします。
熱いお湯を足しながらゆっくり約10分。
時々手をお湯から出すのが効果を上げるコツです。